工作機械など、いわゆるマザーマシンの精度が上がらなければ、精度の高い部品をつくることは困難です。 工作機械は、加工の寸法誤差が1μm前後といわれていますが、熟練者によるきさげ加工は、機械加工では得られない平面度、直角度、真直度を実現することが可能です。
きさげ加工の使用例 工作機械、印刷機械、産業用機械、特殊機械等 きさげ加工を施す箇所 上記機械の、テーブル、コラム、ヘッドなどが移動する摺動面等 具体的な作業 各種機械の摺動面に対して、ノミ状の工具を使用して鋳物の表面を削り取っていく作業です。 きさげによって一度に削り取れる量は1〜3μm程度であり、除去量さえわかれば正確に自由な形状をつくっていくことができます。
きさげの目的 きさげは、物と物が接する重要な部分に対して、「ストレスをなくす」ために加工を施します。 摺動面の精度(真直度や直角度など)は機械精度の重要な要素です。摺動面で問題なのは、その上をモノが移動するということです。まっすぐスムーズに移動することが求められますし、移動すれば重心の変化が生じたりします。そこで、きさげした面が直接摺動面になる場合は微小なポケットが油たまりとなり、摺動面の潤滑と保護に役立っているのです。
摺動面の精度を高める場合-摺動面の潤滑と保護-
左図は機械加工でまっすぐに仕上げられた摺動面です。この上をテーブルが移動した場合、ストロークの両端部分でダレてしまいます。中央部の精度は良くても、両端部の精度は落ちてしまいます。きさげによって摺動面にわずかに(機械の大きさや仕様によっても異なりますが、数μmほど)中央部を低くしたカーブをつくります。こうすることで、その上にテーブルが載って移動したときには両端部でもよれずにまっすぐ動かすことができるのです。垂直面・水平面内、同様のことが言えます。
上面に平面度が必要な場合 物と物とのストレスをなくすため、ヘッドとコラム、ヘッドとスピンドル、ボールねじブラケットと取付け面など、物と物が接する重要な部分にはきさげを施します。 例えば、左図のように平面が出ていないもの同士でも、ボルト等で締め付けて強制的に面と面を合わせることはできます。その場合は、上面が局面となってしまいますので、接触面をきさげして平面を出す必要があります。
きさげに関して説明させていただきましたが、まだまだ非常に奥が深い技術です。きさげの技術はどんなに技術開発が進んだとしても、機械化が難しく、人の手でしか実現できない技術といえます。その技術者も、今や非常に少なくなっているのが現実です。「自社の技術レベルを上げたい」とお考えの企業様、弊社では、技術コンサルティング事業で、加工技術継承に努めています。 「実際にきさげ作業を見てみたい」「もっと詳しく知りたい」という方も、お気軽にご相談下さい。工場見学も受け付けております。 技術コンサルティング事業についてはこちら きさげ技術の必要性についてはこちら 弊社のきさげ技術者についてはこちら