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きさげ技術の伝承

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究極の精度を追求する上で、
きさげ技術は欠かせません。

村上精機では、「今やっていることはすでに過去のもの」という信念のもと、
他社に負けない新技術の吸収を求めています。
日々進化を遂げる技術の中でも、
今なお「きさげ」は必要不可欠な技術であり絶やしてはいけない技術であると考えています。
そのため、時間とコストをかけて半世紀にも渡りこの技術を守り続けてきました。
習得がかなり難しく、長く注目もされてこなかった技術ですが、
最近になってきさげ加工の注文が増え始め、
なかには「村上精機にしかできないから」という理由で注文をいただくケースもありました。
目先のコストにとらわれることなく、必要な技術の継承を続けてきたからこそ、
村上精機の超精密加工技術を認めていただいているのだと感じます。

私たちは、日々新しい技術の吸収と、伝統の技術の伝承を続けることで、
「村上精機にしかできない」超精密加工のエキスパート集団でありたいと思います。

「きさげ技術」へのこだわり

人の手が機械を超えた精度を実現する
これが私にとってきさげを行う上での達成感であり、きさげ技術を誇りに思う理由です。きさげに携わって14年になります。きさげ技術はひたすら根気よく身体で覚えるしかありませんので、毎日が修行の連続でした。もちろん、今でもそれは変わっていません。
自分の技術に満足することなく、いかに求められる精度以上の精度を出し、いかに作業工数を短縮することができるかを追求し続けることで、お客様に対して常に最高レベルの精度の製品を納品できるように日々努力を重ねています。
また、若手にもそのノウハウを伝承していくことで村上精機全体の技術向上にも力を入れて取り組んでいます。
人の手にしかできないからこそ、私たちが技術を向上し、守り続ける必要があります。これこそが現代のきさげ職人の使命であると感じています。

「きさげ」が求められる理由

使用している機械設備の加工精度を高めたい。といったご要望が寄せられております。
機械の大型化に伴い、加工精度の低下が問題視されています。特に、テーブル・コラム・ヘッドなど重い金属同士が往復運動する摺動面では、摩擦熱による変形が起こり易く、使用するにつれて歪みや凹凸が発生します。
また、それ以外にも、室温の変化・加工時の圧力など様々な要因によって金属面に凹凸が現れます。そのわずかな凹凸によって、機械の加工精度が悪化し、求められた精度が出せない状況が生まれます。きさげ加工では、最新のCNC工作機械を超える精度を実現します。
平面度2μm以下の精度が求める場合、その条件を満たす為には人の手による調整が必要となります。例えば、精密加工された機械部品を組み合わせる場合、部品1つ1つをいくら精密に加工しようとも、わずかとはいえ誤差が積み重なるので、機械全体で見た際に誤差が大きくなってしまう場合もあります。一度組み立てた部品に関しては機械で研磨することが出来ませんが、きさげならば部分的な加工が可能ですので、組み立て後の最終的な誤差を低減することが出来ます。このように、非常に高い精度を実現するためにはきさげは必要不可欠となります。

きさげ加工を極める

弊社では長年の経験によって、機械加工では得られない平面度、直角度、真直度を実現することが可能になりました。 匠の技術によって、平面度を限りなく0に近い値にすることが可能です。
シカラップまたはスクレーパーという工具を使って、金属面の凹凸を丁寧に削っていきます。その作業は全て匠の手によって行われます。大掛かりな機械設備は必要ありません。
しかし、手作業が主となるきさげ加工の技術は、標準化が難しく、経験によって精度を上げていく必要があります。
弊社には、海外企業や競合他社に負けない精度を実現する技術力があります。

  • きさげ技術の必要性

    ・通常の機械加工では難しい1~3μmの高精度部品が必要とされている
    ・アジア諸国の部品加工技術向上に伴い、部品加工への精度の要求水準が高まってきた
    ・自社の技術レベルを高めて、競争力をつけていきたい
    ・各種工作機械では実現できない精度を出したい

    きさげ技術の必要性 このような要望に対して、きさげ技術は有効です。
    部品の精度を高めるためには、工作機械自体の精度が必要となりますが、熟練者によるきさげ加工は、機械加工では得られない平面度、直角度、真直度を実現することができます。
    工作機械だけでなく、測定器や産業用機械(特に特殊機械)などへの活用も可能です。

  • きさげ技術伝承の必要性について

    きさげ技術は大掛かりな機械設備を必要とせず、スクレーパや砥石といった、わずかな道具と技能によって、最新のCNC工作機械にも到達できない精度、形状、面粗さを作り出すことができます。特に工作機械メーカーの皆様は、先端技術を支える精密部品を製作する場合などの中・少量生産では、目的のものを短期間に、しかも安価に得ることを可能にする技術が欲しいものです。そんな時、きさげに匹敵するものはありません。
    ただ、こうした技能は標準化が難しく、作業者の感性によるところが大きいです。
    しかし今後、超精密機械の製造・加工の世の中の様々なニーズに幅広く応えていくためにもメーカーの皆様にとってきさげ技術者を社内で育成していくことは必要となるでしょう。

    ・自社内から技術者がいなくなり、高精度を維持できなくなった
    ・海外企業や競合他社に負けない精度を目指したい

    このような場合は、社内のきさげ技術の教育・伝承に弊社の取り組みをご活用下さい。

弊社のきさげ技術が堺ブランド「堺技衆」に選定されました

「堺技衆」とは、堺にある企業の中で技術力に秀でた会社や世界に誇れる会社が認定されるものです。

弊社は「機械化、省力化が不可能な「きさげ」技術を有し、超精密工作機械や測定機に欠かせない高精度なすべり面を提供する。」という点を評価していただきました。


きさげ・ラップ加工を極める村上精機だからこそできる対応

  • きさげ技術の養成講座
  • 超精密組立

超精密・高精度を様々な加工で1個から実現

  • 切削加工
  • 放電加工
  • 研削加工

養成講座・工場見学
ご相談ください

きさげに関して説明させていただきましたが、まだまだ非常に奥が深い技術です。
きさげの技術はどんなに技術開発が進んだとしても、機械化が難しく、人の手でしか実現できない技術といえます。
その技術者も、今や非常に少なくなっているのが現実です。
「自社の技術レベルを上げたい」とお考えの企業様、弊社では、技術コンサルティング事業で、加工技術継承に努めています。
「実際にきさげ作業を見てみたい」「もっと詳しく知りたい」という方も、
お気軽にご相談下さい。工場見学も受け付けております。

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